私は40歳にして、健康診断で脂質異常と指摘され、精密検査を言い渡されました。LDLコレステロール値が基準値よりも大幅に高いのです。早速、近所のかかりつけ医を受診し、再検査をしたところ、やはりLDLコレステロール値が高く出てしまいました…
毎日カロリーに気を付け、週2回のジム通いを続けているにもかかわらずです(泣)かかりつけ医によると、まだ40歳なので、薬は飲まずに、しばらく様子をみてみましょうとのこと。次回の検査は3か月後。是非それまでには基準値に戻したい!
そんな時、馬刺しがコレステロールを下げるという噂を聞きつけたので、その理由について徹底的に調査してみました!
1.馬肉が今注目されている理由
日本において馬肉は古来より貴重なタンパク源として食されてきました。馬肉はその色の鮮やかさから「サクラ肉」と呼ばれ、日本人に愛されてきました。
馬肉は、高タンパク低カロリーで、とてもヘルシーな食材として今改めて注目されています。 見た目も赤身のお肉でいかにもヘルシーそうですね。
馬肉のおいしい食べ方は、何と言ってもお刺身!新鮮な馬刺しは、赤身の色が鮮やかで、甘みがあり、本当においしいです。私の親戚(神奈川県大磯町在住)は、わざわざおいしい馬刺しを静岡の御殿場まで調達しに行くほど、大の馬刺し好きです。
それでは、普段私たちがよく口にする牛・豚・鶏と、馬肉の違いはなんでしょう?
「グリコ栄養成分ナビゲーター」(http://www.glico.co.jp/cgi-bin/navi/start.cgi?A=go1)でそれぞれの栄養成分を調べてみました。牛・豚は「かた」の赤身部分、鶏はささ身部分を指定し、馬は特に部位は指定できなかったので、馬肉全般としてそれぞれの栄養成分を比較しました。数値は可食部100gに対する成分含有量です。
食品名 |
エネルギー(kcal) |
たんぱく質(g) |
脂質(g) |
コレステロール(mg) |
鉄(mg) |
うま・肉・赤肉・生 |
110 |
20.1 |
2.5 |
65 |
4.3 |
和牛・かた・赤肉・生 |
201 |
20.2 |
12.2 |
66 |
2.7 |
ぶた・中型種・かた・赤肉・生 |
123 |
21.4 |
3.5 |
66 |
1.2 |
にわとり・成鶏・ささ身・生 |
114 |
24.6 |
1.1 |
52 |
0.6 |
結果を比較したところ、さすがダイエットの王道食であるささ身は、タンパク質は他より高く、コレステロールは低い値であることが分かります。ささ身以外は、タンパク質、コレステロールともどれもそれほど差はありませんでした。しかし、カロリー・脂質に関しては、ささ身に次いで馬肉が、牛・豚と比べ、低いことが分かりました。牛に比べると馬肉は、カロリーは約1/2、脂質は約1/5でした。
そして、馬肉に関して顕著だったのは、鉄の含有率です。造血の材料になる鉄が多いのは、女性にとってうれしいですね!
以上のように、馬肉は、鶏のささ身と同じくらいの低カロリー・高タンパクであることがよくわかります。さらに、鉄分が豊富という特徴がありました。
次に、馬肉には食べるとコレステロールが下がる成分が含まれているという噂の真相について調査しましたので、その調査結果をご報告します!
2.馬刺しを食べるとコレステロールが下がるってホント?
インターネットを少し調べただけでも、馬刺しを食べるとコレステロールが下がるという情報は、沢山紹介されています。それらの情報をまとめると、馬肉には、血中コレステロールを下げる効果があるリノール酸とα-リノレン酸が豊富に含まれているからだそうです。
リノール酸は、ベニバナやコーン油に多く含まれ、血中コレステロール値や中性脂肪値を一時的に低下させる働きがある必須脂肪酸です。
α-リノレン酸は、ヒトが体内でDHAやEPAを生産する際の原料となる必須脂肪酸です。オメガ3脂肪酸のうちのひとつで、今注目の脂肪酸です。α-リノレン酸から作られるDHAやEPAは、皆さんご存知の通り、血液をサラサラにし、リノール酸と同様、血中コレステロール値や中性脂肪値を下げる働きがあります。
それでは、実際に、馬肉にはそれぞれの脂肪酸がどれくらい含まれているのでしょうか?次の表は、厚生労働省の「食品成分表2015」のうち「脂肪酸成分表」に掲載されているデーターです。数値は可食部100gにおけるそれぞれの脂肪酸の含有量です。
(厚生労働省:http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365517.htm)
食品名 |
リノール酸(mg) |
α-リノレン酸(mg) |
うま・肉・赤肉・生 |
180 |
91 |
和牛・かた・赤肉・生 |
350 |
13 |
ぶた・中型種・かた・赤肉・生 |
280 |
9 |
にわとり・成鶏・ささ身・生 |
160 |
4 |
これを見ると、リノール酸は牛や豚の方が高値ですが、α-リノレン酸は馬肉が群を抜いて高値となっています。
DHAやEPAを体内で作り出すための原料となるα-リノレン酸の含有量が高いことが、「馬肉は、コレステロールを下げる」と言われる本当の理由でした!
実際、動物の肉にα-リノレン酸が多く含まれることは珍しく、馬はα-リノレン酸を多く含む牧草を摂取しているため、このような値になっていると言われています。また、古くから民間療法で使われている馬油にも、α-リノレン酸が多く含まれており、髪や肌を若返らせる抗酸作用、火傷などの回復を早める消炎作用があるとされ、広く普及しています。
3.馬肉には他にもいいことがいっぱい!
馬肉には、グリコーゲンが多く含まれていることも特徴です。グリコーゲンは疲労回復効果があるそうです。そもそもグリコーゲンは、筋肉を働かせるエネルギー源。確かに競馬や時代劇を見ると、馬が走りを得意とするのが分かりますよね。それは、グリコーゲンを常に多く体内に蓄えているからだと思うと納得できます。また、馬刺しにほんのり甘みを感じるのは、グリコーゲンのためだと言われています。あのおいしさはグリコーゲン由来なんですね!
他にもアミノ酸、カルシウム、鉄分、ビタミンB12、ビタミンB1、ビタミンAやビタミンEも多く含まれており、栄養素の面から見ても実はとても魅力的な食べ物なんです!
馬刺しがコレステロールを下げるってホント?その理由を徹底調査しました!まとめ
1.馬肉が今注目されている理由
2.馬刺しを食べるとコレステロールが下がるってホント?
3.馬肉には他にもいいことがいっぱい!
今回、馬肉のいいところを沢山知ることができ、馬肉に対する見方がだいぶ変わりました。馬刺しは、スーパーなどではあまり販売されていませんが、新鮮でおいしいものを通販で手軽に入手することができるので、今度お取り寄せしてみようと思います。会津の郷土料理でもあるようなので、会津に行った時は必ず食べてみたいと思っています♪
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