冬は牡蠣がおいしい季節ですね!牡蠣好きの同僚は、毎年冬になると「DecemberとかRが付く月は牡蠣がおいしくなるんですよ~」と必ずいうので、この言葉を聞くと冬になったなぁという実感がわきます(笑)

そんな牡蠣が、コレステロールを下げるという噂を耳にしました。美味しくて、さらに健康にいいとは聞き捨てなりません。その噂の真相について徹底調査したいと思います。

1.海のミルク牡蠣

牡蠣は「海のミルク」と呼ばれるほど、栄養価が高いことは有名です。

それでは実際にどのくらい栄養価が高いのか、インターネットで簡単に栄養成分を調べることができる「グリコ栄養成分ナビゲーター」(http://www.glico.co.jp/navi/)を使って実際に調べてみました。数値は可食部100gに対する各栄養成分の含有量です。参考のために、他の魚介類と牛乳の数値も調べました。

調査結果を見てびっくり!なんと、牡蠣はあらゆる項目において他の魚介類よりも高い値を示していました。下記の表は特に高かった項目の値を表にしたものです。(エネルギーとコレステロールは参考までに掲載しました)

食品名

エネルギー

炭水化物

ナトリウム

カルシウム

マグネシウム

(kcal)

(g)

(mg)

(mg)

(mg)

(mg)

いわし・まいわし-生

217

0.7

120

70

34

1.8

さば・まさば-生

202

0.3

140

9

32

1.1

さんま・皮つき-生

310

0.1

130

32

28

1.4

かき・養殖-生

60

4.7

520

88

74

1.9

いか・するめいか-生

88

0.2

300

14

54

0.1

たこ・まだこ-生

76

0.1

280

16

55

0.6

普通牛乳

67

4.8

41

110

10

0

 

食品名

亜鉛

βカロテン当量

ビタミン

葉酸

ビタミンC

コレステロール

(mg)

(μg)

B12

(μg)

(mg)

(mg)

 

 

(μg)

 

 

 

いわし・まいわし-生

1.1

0

9.5

11

0

65

さば・まさば-生

1

0

10.6

12

0

64

さんま・皮つき-生

0.8

0

17.7

17

0

66

かき・養殖-生

13.2

6

28.1

40

3

51

いか・するめいか-生

1.5

0

6.5

5

1

270

たこ・まだこ-生

1.6

0

1.3

4

0

150

普通牛乳

0.7

6

0.3

5

1

12

海のミルクと言われるだけあり、カルシウムが豊富なことはもちろん、ミネラル、ビタミンも豊富であることがよくわかります。

特に、ナトリウム、亜鉛、ビタミンB12、葉酸の含有量には目を見張るものがあります。

牡蠣の栄養価が高い理由は、その生態にあると言われています。牡蠣は、稚貝の時に居心地がいい岩場を見つけたら、生涯動くことなくそこで過ごすので、もし海水が一時期なくなっても、1週間は生息できるそうです。そのため、他の魚介類にはないような、高い栄養成分を体内に蓄積しておく必要があると考えられます。

2.牡蠣がコレステロールを下げるという噂は本当か?

さらに調査した結果、牡蠣にはタウリンと呼ばれる栄養素を豊富に含まれることが分かりました。下記は可食部100gに対するタウリンの含有量です。

(タウリンレポート:http://beauty.geocities.jp/aquabless_japan/

食品名

タウリン

(mg)

 

いわし・まいわし-生

175.7

さば・まさば-生

168.0

さんま・皮つき-生

163.7

かき・養殖-生

1,178.1

いか・するめいか-生

364.1

たこ・まだこ-生

1,670.0

タウリンは、別名アミノエチルスルホン酸と呼ばれるアミノ酸の一種です。肝臓内でコレステロールから胆汁酸を合成し、コレステロールの排泄を行い、血中コレステロールを減少させます。

牡蠣がコレステロールを低下させるという理由は、タウリン含有量が多いためでした。

さらに、牡蠣にはEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれます。下記は、コレステロールを下げると言われている脂肪酸4種の魚介類含有量です。※表ではEPAは「イコサペンタエン酸」となっています。

(食品成分表脂肪酸成分表:http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365451.htm

食品名 18:2 n-6
リノール酸
18:3 n-3
α‐リノレン酸
20:5 n-3
イコサペンタエン酸
22:6 n-3
ドコサヘキサエン酸
単 位 mg/100 g mg/100 g mg/100 g mg/100 g
<魚類>(いわし類) まいわし 生 92 59 780 870
<魚類>(さば類) まさば 生 140 76 690 970
<魚類>さんま 皮つき、生 260 200 850 1600
<貝類>かき 養殖 生 18 9 120 71
<いか・たこ類>(いか類) するめいか 生 1 Tr 43 130
<いか・たこ類>(たこ類) まだこ 生 1 Tr 40 68

青魚ほどではありませんが、確かに牡蠣にはEPAが多く含まれていますね。EPAはDHA(ドコサヘキサエン酸)とならんで、血液をサラサラにし、コレステロールを下げるなどして動脈硬化や心筋梗塞などを防ぐと言われています。

3.コレステロールを下げる牡蠣の上手な食べ方

牡蠣に含まれるタウリンを最大限に摂取できる食べ方、それは、生で食べる方法です。

タウリンは水溶性なので、加熱により煮汁に流出してしまいます。なので、いちばん効率の良い食べ方は生食となります。

牡蠣にはグリコーゲンを豊富に含み、食べると甘みを感じるため、味わいの面からも生食がおすすめです。特に牡蠣の旬と言われる冬は、牡蠣に含まれる栄養価が高くなり、味もぐっと美味しくなります。

しかし、注意しなければならないのは、生で食べるときは、必ず生食用を選ぶことです。また、食べ過ぎると貝毒といわれる貝にある毒が体内に蓄積して下痢を起こすことがあります。また、アレルギーを起こす方もいるので、十分注意して、適度な量をおいしくいただきましょう。

牡蠣がコレステロールを下げる?!噂の真相を徹底調査しました!まとめ

1.海のミルク牡蠣

2.牡蠣がコレステロールを下げるという噂は本当か?

3.コレステロールを下げる牡蠣の上手な食べ方

牡蠣のことを徹底調査した結果、牡蠣にはタウリンやEPAが豊富に含まれているため、コレステロールを下げるということが分かりました。

また、海のミルクと言われる通り、豊富な栄養成分を含んでいます。

是非、生でおいしくいただきたいと思います。さっそく、今晩、牡蠣小屋に行こうっと♪


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